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「項目が見つかりません」とエラーが表示された場合の対処方法[No12]

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ファイルの削除を行おうとすると下記のようなエラーが表示される場合があります。

そこで今回は、「項目がみつかりません」というエラーが起こる原因と対処方法についてお話したいと思います。

原因

「項目がみつかりません」というエラーが起こるのは「ファイルがない場合」や「ファイル名が長い場合」です。字数が多いパスはコンピュータが上手く処理できないことから、Windowsでファイルの削除を行う際に起こるこのエラーには、処理対象のフルパスが大きく影響すると言えます。

対処方法

その1~フォルダごと削除~

エラーが表示されたらフォルダでF5キーを押して、まずはきちんとファイルが存在していることを確認しましょう。
次に、フォルダ内にある「削除したいファイル以外のファイル」を他のフォルダに移動させて下さい。削除したいファイルと同じ階層に他のファイルがない状態にします。これらの準備を済ませてから、削除したいファイルをフィルダごと削除しましょう。大抵の場合はこの方法で対処できます。

次に、この方法が効果的である理由について説明したいと思います。

ファイルを削除する過程で、コンピュータの内部でファイル名を選択する工程があります。そのコマンドは「del ファイルのフルパス」のようになるので、ファイル名が長いとフルパスも長くなります。

Windowsには、フルパスとして扱える文字数に制限があるので、ファイル名が長いとフルパスの字数制限に引っ掛かってフルパスと認識されず、「項目が見つかりません」とエラー表示されることになります。
そのため、ファイルそのものではなくフォルダを選択して削除するこの方法は、
内部では「del フォルダのフルパス」になり、ファイルのフルパスが長くても関係なく削除することができるようになります。
なお、説明文中に登場する「del 」のコマンドは、説明の内容をイメージしてもらいやすいように用いましたが、実際はどのコマンドが実行されているか確認することはできていないことをご了承下さい。

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対処方法

その2~フォルダ名を変更~

続いてご紹介する方法も、先ほどの方法と基本的な考え方は同じです。
違うのは、ファイルのフルパスが可能な限り短くなるように、そのファイルが関係するフォルダ名を短く変更するという点です。
フォルダ名を変更した後、再度削除したいファイルを処理してみて下さい。
ファイルを削除することができたら、フォルダ名を元に戻して完了です。

長い名前のファイルを処理した時の動作を調査!

システム開発でファイルのファイル名を扱う際はこの記事を参考にして頂ければ、ファイルを処理した際に「項目が見つかりません」などのエラーが表示されなくなるかと思います。

ここでの説明中に登場するA、B、C、Dの意味を下記に示すので、ご確認の上、調査結果を読んで頂ければと思います。

A:ファイルの名前部分の文字数
B:拡張子の文字数
C:A部分とB部分の合計文字数
D:ファイルを含めたファイルのフルパス

調査して分かったこと

調査結果をからわかったことがあるので、簡単にお話したいと思います。詳細については表をご覧下さい。

・Cが255文字の場合、そのファイルに削除処理をしても、何も起きない。ファイル名を変更しても同様に何も起きない。
・ファイル名は最大255文字までであり、256文字以上は「ファイル名、ディレクトリ名、またはボリュームラベルの構文が間違っています。」とエラーが表示される。
・CドライブとDドライブで、動作に対しての反応が違うところがある。
・「項目が見つかりません」とエラーが表示される条件は、ファイルのフルパスが260文字以上で、かつ他の条件と重なったときのようだ。
・「ショートカットの削除:このショートカットを完全に削除しますか?」の確認ポップアップが表示される条件は、ファイルのフルパスが260文字以上で、かつ他の条件と重なったときのようだ。

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調査方法

  1. 「Dドライブ」に「sample」フォルダを作成し、更にそのフォルダ内に「test」フォルダ、「files」フォルダを作成する。
  2. 「files」フォルダに下記のhtmlファイルを作成する。このとき、htmlファイル内の「★」部分を調べたい内容に合わせて保存する。
  3. 2で作成したhtmlファイルをchromeにドロップ&ドラッグしてから、chromeのURL部分をクリックした状態で「test」フォルダに移動する。
  4. 移動するとフォルダにurlファイル(ショートカットファイル)ができる。

<html>
<head>
<title>★</title>
</head>
<body>
</body>
</html>

【調査項目に対する★の部分】


NoC1,D1,C1+,D1+の場合:1~240文字(※下記は240文字)。C1++,D1++はこのファイルを参考
あいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえお

NoC2,D2,C2+,D2+の場合:1~240文字(※下記は240文字)C2++,D2++はこのファイルを参考
,あいうえおいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえお

NoC3,D3の場合:241~250文字(※下記は250文字)
あいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえお

NoC4,D4の場合:241~250文字(※下記は250文字)
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NoC5,D5の場合:250文字
あいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえお

NoC6,D5の場合:250文字
あいうえおい,うえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえお

NoC7,D7の場合:251文字
あいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあ

NoC8,D8の場合:251文字
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NoC9,D9の場合:252文字~(※下記は252文字)
あいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあい

NoC10,D10の場合:252文字~(※下記は252文字)
,あいうえおいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあいうえおあい

調査結果

Coming Soon

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まとめ

今回の調査で、全てを解明することはできませんでしたが、解決の糸口は見えたように感じます。
階層が深かったりファイル名が長かったりしてフルパスが260文字以上になってしまったファイルは、正常に処理できない場合があるようなので、なるべくファイル名は短く設定することを常に心がけましょう。

追記

下記、追記内容に合わせ記事を更新しています。
今回の調査は、「D:\sample\test\」フォルダにchromeのurl部分をドラック&ドロップしてできたurlファイルを対象に行った結果です。この調査後、ファイルの文字数以外にファイルのフルパスの関係性についても簡単に調査を行いました。
「D:\sample\test\」の「test」フォルダの名前を「t」フォルダ、「testtest」のように文字数を変更させて、同じ調査を行った結果、フルパスも関係していることがわかりました。このように「test」フォルダの文字数変更により、フォルダ名の上下した文字数は、調査結果で示した表の「urlファイル名の文字数(A)」の文字数も同じように文字数を上下することで同じ結果が得られます。
また、上記表の「ファイル名「半角文字(例:[ , ]」有無」の文字数は「test」フォルダ名の変更フォルダ文字数に影響が出ないということも確認することができました。
具体的には、「項目が見つかりません」というエラーが表示される条件は、「ファイルのフルパスの文字数」の「先頭0~5文字後ろ」は「test」フォルダの文字数に影響なく、「先頭0~5文字後ろ」と固定のようです。

最後までお付き合いいただきありがとうございます!

この情報が誰かの役にたてれば幸いです。

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